夏を元気に過ごすための呼吸法とストレッチ
恵比寿駅から徒歩3分の施設にてマンツーマンストレッチをしています。
まずは体験にお越しいただき、各ジャンルのプロフェッショナルが、あなたに合ったストレッチを指導します。
今回はスタッフ関根がコラム担当です。
梅雨から夏の時期
今年も一段と厳しい暑さの季節がやってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
この時期は激しい温度差や多湿、低気圧など外部環境が特に乱れやすいために、日頃は起こらない様な症状や古傷が出たりします。
「体が重い」「疲れやすい」「朝から眠い」「寝苦しい」などもそうです。
特に今多いのは、
「風邪をひいていつまでも咳が出続けている」
「喉が痛い」
「目が充血する」
「首が張っている」
「鼻の通りが悪い」
これらを放っておくと胃が痛くなったり、食欲がなくなってきたりします。
動きが鈍くなり、何事にも集中力が無くなり、転倒する方が多くなってきます。
また、いたみがあっちこっちに移動したりするので「昨日は左だったのに今日は右が痛む。何か悪い病気にかかったのかもしれない」と心配になったりします。
そのため、気持ちが落ち込みがちになり、何かにすがりたくなるのもこの時期の特徴です。
不快な症状が起こるメカニズム
それは体の中を常に流れている血液やリンパ液などは、取り巻く環境や刺激に大きく左右されるためであり、その一部の流れが悪くなると、その箇所だけでなく、それらに繋がっているところにも悪影響を及ぼすからです。
体温を超すほどの外気はそれ自体が強い刺激です。室温も湿度も高いサウナに入り続けている様な状態になるため、体はそれに耐えるべく緊張します。
その緊張した部位に特に張った箇所の血液やリンパ液の流れ、神経の伝達などが悪くなり、硬く、冷たくなっていきます。
これが続くと筋肉や骨、内臓がだんだん正常に働かない状態になります。
それでも体はそこをカバーするために他の部位を酷使していくので不調が連鎖していくのです。
では不調を改善するにはどうしたら良いでしょうか?
体を元気に保つために行っていただきたい、とっても簡単で効果のある呼吸法とストレッチをご紹介いたします。
1.肋骨を上げる呼吸法
肋骨が硬くなり、呼吸器が弱ると多くの症状が引き起こされます。
呼吸をしながら動きを行うことで、肋骨が上がり胸が開いて、呼吸が楽になる事が実感できるでしょう。
<手順>
①右手のひらを左の肋骨にあて
②左腕が体の前を通るように、ゆっくり息を吸いながら、肋骨が上がっていくイメージで持ち上げる
③そのまま腕を上げ、肋骨を上に持ち上げ息を吸い続ける
④肋骨が上がった状態をキープしつつ、腕を後ろへ向け
⑤ゆっくり息を吐きながら更に肋骨が上がっていくイメージをもつ
⑥逆も同じように行う
2.肩甲骨内縁のストレッチ
ここは現代人の急所と呼べるほど重要なポイントです。
ストレスや湿気などのために肋骨が下がると肩甲骨も開いてあらゆるところに負担がかかってきます。
ストレッチは腕や背中の筋肉に力を入れず、腕の重さを利用して角度を取り肩甲骨が背骨に近づくのを感じましょう。
<手順>
①左を上に横寝になり背骨と下の脚はよく伸ばし、上の脚は膝を曲げておく。
②左肘で胸が開くように挙げて
③手のひらを返す
④腕の重さ肩甲骨に乗せて、背骨に近づくようにイメージする
⑤そのまま背骨を更に伸ばして、2,3呼吸して終了する
⑥逆側も同じように行う
3.正座からの股関節ストレッチ
腰は動きの要です。
腰が固まってくると背骨の中を通る重要な神経の働きが悪くなったり、周囲の筋肉が硬直することで他の症状の引き金に鳴場合もあります。
無理に反らせようとせず、上体を前に伸ばし背骨を伸ばすことでウエストラインを作っていきましょう。
<手順>
①正座をする
※難しい時は立位でアキレス腱伸ばしの要領で行う
②片脚を後ろに伸ばし、前の脚の内転筋とつなげる
③後ろの脚のつま先を立て腰とつなげる
④上体を伸ばし背骨を伸ばすことで腰が伸びる
⑤2,3呼吸したら終了する
⑥逆側も同じように行う
実は私自身もこの時期になると思い出したかのように、右の股関節が痛くなります。
先日も大雨の時に思い長靴を履いて歩き回った翌朝、外出先の駅に着いた頃から右の股関節に体重がかかる度に痛みが激しくなり、電車を降りたらほとんど歩けなくなってしまいました。
湿気のために腰がゆがんで肋骨も固まったのですが、幸いこれらの呼吸法とストレッチを行い、じっくり体を休めたところ、その後3日くらいで痛みが引いてくれました。仕事も支障なく務めることができ、大変助かった経験があります。
今回ご紹介した呼吸法とストレッチは梅雨から暑い季節にお勧めのものばかりです。
とても簡単ですのでぜひマスターしてお続け下さい。
ご質問、ご不明な点は関根までお声かけ下さいませ。